個展 2022.9.5〜10『永遠の日曜日』ステップスギャラリー銀座
特に、非常に多くの不安動揺によって揺り動かされている現時代において、
表現すべき重要な視点であると感じている。
2018年「外務省『日本ブランド発信事業』」の派遣芸術家として、
ウクライナのキエフへ訪れた。
キエフでの個展開催後も、現地との交流は続いた。
心を痛めるニュースが後をたたない中、
ウクライナで出会いサポートしてくださった方々の平和を祈り、想いをはせて。
金澤麻由子/神戸のアトリエより
今回の個展は、どんなテーマで開催するべきか
いろいろ考えましたが、2022年の世界情勢を振り返って
今必要なのは、イデオロギーを脱ぎ捨てて、真っ裸な人間とは何ぞやと
深く見つめること。原点回帰・・・
そう直感で感じまして、
美大生(大学院生時代)に修了制作展で発表した
私の原点、「実存比喩シリーズ」の映像インスタレーションを
あらためてご披露しようと決めました。
「実存比喩」
本作では、人間を、住まうこととさすらうことの狭間にある
「永遠の途上存在」と捉え、自立と孤立の葛藤のなかにある実存に焦点を当てた。
人間存在の比喩として「羊の群れ」を用い、
潜在的な孤立への恐怖心を象徴している。
羊は、個を埋没させること自体にアイデンティティーをもち、
群衆に溶け込んでいる在り様からは、
「住まうこと」への安らぎが感じられる。
そのような羊が、恐怖心を解き放ち、先頭をきって、
自身を投げ出そうとする姿勢を、三場面において描く、映像インスタレーション。
ぜひ個展会場にお越しください♪
今年は、金澤麻由子が羊たちとお迎えします(笑)