Archive for 9月, 2020

【個展@倉敷】新作絵本原画展『さすらいのルーロット』開催します

【岡山・倉敷 】
金澤麻由子 新作絵本原画展『さすらいのルーロット』
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■9月27日(日)~10月13日(火)
■休廊日 水曜・木曜
■10:00~18:00
■会場「つづきの絵本屋」
〒710-0811 岡山県 倉敷市川入694-7
TEL 086-476-0415

絵本「さすらいのルーロット」が 神戸新聞に掲載されました〜菜の花畑での結婚式を絵本に〜 

2020年9月11日朝刊の神戸新聞に
絵本「さすらいのルーロット」と原画展を取材&掲載していただきました♪

神戸新聞の反響がすごくてインスタやFBなどいろいろな方から
「展覧会行きます!」

メッセージいただきました!!

地元、神戸新聞の威力はすごいです♪

記事内容は以下です。

神戸の作家・金澤麻由子さん

自身の心温まる体験伝えたい

大阪で新作の「原画展」

~結婚式での出会い絵本に~

金澤さんは同市西区岩岡町で生まれ育ち、嵯峨美術大学大学院を修了。

大学で講師を担う傍ら、代表作「ぼくぱぐ」など絵本作りに取り組んでいる。

8月に発売された今回の新作は旅する移動式教会「ルーロット」が主人公・

結婚式のために菜の花を育てているネコの夫婦に出会うが、夫婦は花を咲かせることに失敗。ルーロットは、見失いかけていた優しさに気づき、2人を手伝いながら問題を解決していくーという物語。

きっかけは2018年4月、金澤さんが地元で催した結婚式。

「菜の花畑でやりたい」と前年の秋に種をまいたが、天候不順などで花は咲かず、式の2週間前に気付いた。

約1500平方メートルの敷地を前に途方に暮れていたところ、

近所の農家の声掛けで約30人が黄色い花が咲く大根や白菜などアブラナ科の植物を持ち寄り、一面で花が埋まった。

「今までで一番美しく、暖かいと感じた」

という景色の中で、結婚式は大成功に終わったという。

絵本の中でにぎやかな結婚式を数々こなすルーロットに、

自分を重ねた金澤さん。

「結果ばかりを重視して一人で頑張りすぎ、体を壊した」

と振り返る。家族や農家の人と作り上げた結婚式では

「人と分かち合うプロセスの中に幸せがあるんだと気づき、

生き方が変わった」といい、体験を伝えるため絵本を描いた。

原画展では、落ち込むネコ夫婦を心配そうに見詰めるルーロット。

キツネやウサギなど大勢の動物が集まって花を植える様子を描いた作品など約50点を展示。

絵本やグッズを買うとポストカード5枚がもらえ、

購入額が3千円以上になると金澤さんに似顔絵を描いてもらえる。

携帯電話やパソコン用の壁紙、便箋などの無料プレゼントもある。

正午~午後7時(12・18日は午後5時まで)。

13日休み。無料。ギャラリー「The 14th.moon(ザ フォーティース ムーン」

電話番号06・6043・5892

絵本「さすらいのルーロット」が 産経新聞に掲載されました〜菜の花畑での結婚式を絵本に〜 

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2020年8月23日朝刊の産経新聞「ひょうごの宝」に
絵本「さすらいのルーロット」を掲載していただきました♪

以前、出版した絵本「地震がおきたら」を取材してくださった
記者さんが、今回取材に応じてくれました。

記事内容は以下です。

〜菜の花畑での結婚式を絵本に〜

一度は諦めかけた菜の花畑での結婚式は、人々の優しさで叶えられた。

神戸市の絵本作家、金澤麻由子さん(38)がそんな実体験を基に描いた絵本「さすらいのルーロット」(出版ワークス、税別1600円)が31日に出版される。

金澤さんは、「たくさんの人に助けてもらい、世界が優しく見えた瞬間を1冊にした」と笑顔をみせる。

幼い頃から絵を描くのが好きだった。高校卒業後は、京都市の嵯峨美術大学に入学。油絵や水彩がを学ぶうち「絵にメッセージを添えて心のうるおいになる物語をつくたい」との思いが募り、絵本を描き始めた。作品作りのプレッシャーかや孤独、振り回された学生時代の恋愛など題材にしたのは自身の悩みや実体験だった。

出版社を何件も訪ねてまわりながら10年以上を経て、小鹿と年老いたテンの出会いを描いた処女作「てんからのおくりもの」(平成24年)の出版にこぎ着けた。この後も、捨て犬のパグを主人公にした「ぼくぱぐ」(26年)などを世に出してきた。もっとも、この頃は「常に自分を探し、追い詰められていた」と振り返るように、作品の動物たちもどこかはかなげ。

色彩も黒と白が貴重だった。

そんな作風を一変するきっかけになったのが、29年4月に挙げた自身の結婚式。小さい頃に連れて行ってもらった黄色の花の美しさに打たれ、菜の花畑での挙式を夢見てきたが、式用に貸し出している施設はなく、「それなら自分で」と一念発起。地元の神戸市西区に1500平方メートルの畑を借り、夫の野田仁さん(49)と菜の花畑の種を植えた。

しかし、芽は出たが、成長しない。そこで近くの農家を1軒ずつまわり、余っている株を分けてもらえないかと頼み込んだ。休みを使って株を畑に移し替える作業に明け暮れたが、広すぎて追いつかなかった。

「1人じゃ、どうにもならないでしょう」。
式が翌週末に迫り、諦めかけていたとき、様子をみていた地元のうかの人が1人、また1人と手伝いに駆け付けてくれた。

そして約20人が花が咲いたハクサイやダイコンの株を植え、黄色の花畑が完成した。
「あんなに美しい光景はない。花のひとつひとつが、みんなの温かさだった」

物語はそんな体験を基につくられた。旅するチャペルのルーロットが、菜の花畑での結婚式を夢見るネコのカップルや森の動物たちと出会い、見失っていた「優しさ」に気付いていく。美しい自然風景やキャラクターは、これまでとは違う鮮やかな色彩で描いた。

金澤さんは「私が気付かされた『あなたは1人じゃない』というメッセージを絵本を通じて伝えたい」と話す。(中井芳野)

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100分超えのロングインタビューでしたが素敵にまとめてくださってうれしいです
ありがとうございます^^*