絵本「さすらいのルーロット」が 産経新聞に掲載されました〜菜の花畑での結婚式を絵本に〜 

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2020年8月23日朝刊の産経新聞「ひょうごの宝」に
絵本「さすらいのルーロット」を掲載していただきました♪

以前、出版した絵本「地震がおきたら」を取材してくださった
記者さんが、今回取材に応じてくれました。

記事内容は以下です。

〜菜の花畑での結婚式を絵本に〜

一度は諦めかけた菜の花畑での結婚式は、人々の優しさで叶えられた。

神戸市の絵本作家、金澤麻由子さん(38)がそんな実体験を基に描いた絵本「さすらいのルーロット」(出版ワークス、税別1600円)が31日に出版される。

金澤さんは、「たくさんの人に助けてもらい、世界が優しく見えた瞬間を1冊にした」と笑顔をみせる。

幼い頃から絵を描くのが好きだった。高校卒業後は、京都市の嵯峨美術大学に入学。油絵や水彩がを学ぶうち「絵にメッセージを添えて心のうるおいになる物語をつくたい」との思いが募り、絵本を描き始めた。作品作りのプレッシャーかや孤独、振り回された学生時代の恋愛など題材にしたのは自身の悩みや実体験だった。

出版社を何件も訪ねてまわりながら10年以上を経て、小鹿と年老いたテンの出会いを描いた処女作「てんからのおくりもの」(平成24年)の出版にこぎ着けた。この後も、捨て犬のパグを主人公にした「ぼくぱぐ」(26年)などを世に出してきた。もっとも、この頃は「常に自分を探し、追い詰められていた」と振り返るように、作品の動物たちもどこかはかなげ。

色彩も黒と白が貴重だった。

そんな作風を一変するきっかけになったのが、29年4月に挙げた自身の結婚式。小さい頃に連れて行ってもらった黄色の花の美しさに打たれ、菜の花畑での挙式を夢見てきたが、式用に貸し出している施設はなく、「それなら自分で」と一念発起。地元の神戸市西区に1500平方メートルの畑を借り、夫の野田仁さん(49)と菜の花畑の種を植えた。

しかし、芽は出たが、成長しない。そこで近くの農家を1軒ずつまわり、余っている株を分けてもらえないかと頼み込んだ。休みを使って株を畑に移し替える作業に明け暮れたが、広すぎて追いつかなかった。

「1人じゃ、どうにもならないでしょう」。
式が翌週末に迫り、諦めかけていたとき、様子をみていた地元のうかの人が1人、また1人と手伝いに駆け付けてくれた。

そして約20人が花が咲いたハクサイやダイコンの株を植え、黄色の花畑が完成した。
「あんなに美しい光景はない。花のひとつひとつが、みんなの温かさだった」

物語はそんな体験を基につくられた。旅するチャペルのルーロットが、菜の花畑での結婚式を夢見るネコのカップルや森の動物たちと出会い、見失っていた「優しさ」に気付いていく。美しい自然風景やキャラクターは、これまでとは違う鮮やかな色彩で描いた。

金澤さんは「私が気付かされた『あなたは1人じゃない』というメッセージを絵本を通じて伝えたい」と話す。(中井芳野)

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100分超えのロングインタビューでしたが素敵にまとめてくださってうれしいです
ありがとうございます^^*

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